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これが自動入札必勝パターンか!3

私が入札した後、ぽつりぽつりと入札が入りはじめました。私が思ったとおり、価格の刻みは細かく10円、また10円とアップしていきます。二日間でちょうど200円、価格が上昇しました。つまり、オークション終了前3日の時点で最高入札価格は720円を示していたのです。この辺は私の予想の範囲内。余裕の気分でした。

しかし!予期せぬ出来事がおこりました。なんと同じおもちゃの掃除機が出品されたのです!しかも、オークションの開始価格が390円なり。

どきっとしましたねぇ。考えてもみてください。390円ですよ。私が1510円で入札した掃除機と同じ中古の掃除機が390円で出品されているのです。「おわー!失敗しちゃったかなあ。」と一瞬思いました。私はすかさず商品情報をチェック(こういときはただひたすら自分が入札した商品の方がすばらしいんだという情報のみを欲しがるものです)。すると、ごみパーツ(発泡スチロールの小さい粒粒。これを吸いとって遊ぶわけです)が紛失してないなど、新たに出品された掃除機のほうがいくぶん状態が劣ることがわかりひとまず安心しました。でも、やっぱりなんとなく気になるので両方の掃除機をウォッチングすることにしたのです。

おもしろいことに新しい掃除機が出品されたとたん、私の掃除機(まだ私のものになったわけではないのですが私はすっかり自分のもののように思っていました)への入札が止ったのです。誰か一人くらい新たな掃除機の出現に気づかない人がいてもいいんじゃないかと思うのですがこの状態を見ている限りみなさんのフリマアンテナは相当するどいもののようです。390円の掃除機の価格が同時にじわりじわりと上がりだしました。でも、私の掃除機の720円までにはまだかなりの差がありました。

オークション終了日。実にあっけなく私の掃除機は720円のまま終了してしまったのです。え?ホント??いいの?720円で?そういう気分でした。私は早速出品者の方にメールをして精算をお願いしお取引は滞りなく済んで私が東京に戻る時に掃除機が届くような段取りができあがりました。

その後、届いた掃除機は思ったとおり、子供さんが使ったとは思えないようなきれいな状態で説明書も箱もきちんとしていました。息子は「きゃー♪」という歓声をあげて喜び家中を掃除しまくりました。椅子を引いてテーブルの下を掃除するなどなかなかのもので親も十分楽しみ、今も掃除機は彼の重要なお仕事道具になっています。

それではもう一方の掃除機はどうなったでしょうか。私の掃除機のオークションが終った時に560円だったこの掃除機は終了が近くなるにつれてじわじわと価格があがり終了間際まで上がりつづけてなんと960円の値をつけたのでした。ちょうど私が予想した範囲内ぎりぎりの価格です。

この二つのオークションを見る限りでは、みなさんのホンネの予算はおそらく700円くらいだったのでしょうね。それを超えてしまっていた私の掃除機は、新しい安い掃除機の出現によって省みられることがなくなってしまいそれで逆に結果的に安い価格で落札できるということになったわけです。誰しも自分の希望どおりの結果が出ることへの期待のほうに惹き寄せられやすいですもんね。少なくともまだその時に700円になっていない掃除機に期待してしまうのも無理からぬことかもしれません。

以上の結果を踏まえてまとめると次のようなことが言えると思います。

まず、前提として
・高めの金額で入札する(つまり自動入札を利用する「先手作戦」)ということは「その入札した金額までの価格で落札する権利」をキープすることである。

ということを受けて
・「先に高めに入札する」という先手作戦は少なくとも「自分と全く同じ予算」の相手には絶対的な効果が期待できる。この相手の場合、中途半端に小刻みに自動入札を利用するのは得策ではない。相手に自分の予算範囲価格を押えられてしまう可能性が出てきてしまうからである(「自分よりも高い予算の相手」にオークションで勝つのはそれ自体非常に厳しいと思われるが、その時は先手作戦よりもオークション終了間際で相手のミスを待つ方が勝つ可能性としては高くなることが予想される)。

・つまり、「先手作戦」そのものが有効かどうかなのではなくて「先手作戦」が有効なオークションを見抜くことが大切だと思われる。オークションの対象になっている商品を欲しいと思うライバルたちがほぼ自分と同じ価値観を持っていて同じような予算で狙ってきそうな場合は「先手作戦」はかなり効果的。具体的に言えば「数百円」くらいで決着がつきそうなオークションで、入札してくるのが主婦層に限られてきやすい商品などはこの範疇に入ってくるだろう。落札価格が数千円単位になってくると人の価値観のバラつきが出てくるので「あとちょっと」のところで負けちゃったりするわけである。

・後から同じ商品が出品され、そちらの方の現在価格が安価な場合、ライバルはそちらに流れる可能性が高いから「先手作戦」はそのような事態にも有効かと思われる。逆に言えば人気商品の場合、後から出品する人は先に出品されている商品の現在価格より安く開始価格を設定するのがポイントということもできそうである。(実は私はこの「後から安価で追いかける」という実験をしたことがあるのです。昨年の楽天フリマのリニューアルの際、自動入札が導入される前と後とでどんな変化があるのか調べるべくリニューアルを挟んで実験しようとしたのでした。結果、楽天のリニューアルは見事に失敗し、私の実験は水泡に帰したのです。それが、まんが「陰陽師」なのですがそれについてもあとで書きます)。

・同一出品者からの複数落札は送料という点でここでも有利。

ありていに言えば、「先手作戦」は数百円で落札されるであろう中古子供グッズなどには有効な場合が多いということになろうか。

といったところでしょうか。参考になるかなあ。私はまたしばらくこれで実験してみようと思います。何か新しく発見があったときはまたお知らせしますね!

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